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---------------Monthly Kleingarten Nougakujuku News--------------- | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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CONTENTS |
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■2002年度 栽培クラブ「反省と今後」 (2003年2月19日) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
都市生活者に、少しでも“農”を経験していただこうという思いから、呼びかけをした栽培クラブでありますが、1年目ということもあって思うような活動の成果を挙げることができませんでした。この呼びかけのそもそもの理由は、“農”というものを、体験を通して広めたいとの思いからです。特に、私の行う有機農業と都市生活者の思い描くそれに関する一般的な理解度が、大変遠く乖離していることに気付き始めたからです。敷居を低くし門戸を開放する姿勢は変わりませんが、これから2年目を迎えるにあたり、サロン的活動と目標を持った活動の2つを用意します。2度の反省会を通じて、来年度は後者の方にも少し力を入れようと思います。かといって、余暇をゆったりと過ごされる施設で、過度のノルマを課すものではありません。まず参加者の主体性を重視して、参加者の中にある“農”に関連する興味・関心事を挙げていただき、共通のテーマとして取上げ実行するにふさわしいか否かを、私との間で検討させていただこうと思います。そのような手続きを経たいくつかのテーマを公知し、参加者を募る方法で進めたいと思います。組織の形態は、小集団活動のようなものです。 提案は、3月16日までとします。その後、発起人は私と詳細を検討します。場合によっては、手配など準備に時間が取られるものがあります。実現可能なものは随時公表し、発起人中心に活動を進め、同時に参加者を募ります。 |
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■畑の露地裏 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
畑の露地裏C 2003年2月20日 いよいよ春作本番 3年目を迎え、利用者の気持ちも落ち着いてきたようだ。昨年は、1月の寒中にジャガイモを植える相談を受けたのに。それも1人ではなかった。また都合2年がかりで、やっとタネの一袋蒔きを止めさせ、間引き作業の大変さを理解していただけたような気がする。これで4月の1日にトマトの苗を買って来なければ良しとしよう。 こうしてみると、体験するということが、いかに大事なことであるかがわかる。自分勝手にやっていたらわからないことも、体系的にまとめられた中でかつ、まわりを意識しながら行うことで、画期的に効果をあげるのだ。定年まぎわの、立場のある方達をつかまえて、あれこれ冷やかす私も意地が悪い。でもこのような競争を生む指導をすぐに受け入れられる皆さんは、会社生活をとても素直に過ごしてこられた証拠。誉めていいのかどうかわかりませんが、あまり受身にならず、少しはスリリングなやり取りを期待しています。かといって、暴力的になったり、書物などからの情報で頭でっかちにはならないで下さい。一昨年の講習会で、トウモロコシの一番花の位置に関する突っ込みを受けた時は、正直言ってドキッとしました。一番花は必ず下の方が先であると信じ込んでいた私に、「上から花粉が落ちるのだから、先に実る花は茎の上の方だ」と解かれたときには、シャッポを脱ぎました。本当は、そのようなやりとりが好きなのです。 春一番は、ジャガイモからというのが一番無難なところ。でも関東の南部なら春蒔き専用のタネを使えば大根などが植えられます。だたし、マルチ、トンネルなど簡単な防寒具が必要です。ここ笠間クラインガルテンでは、一つだけ邪道な栽培を指導しています。先月号に書いた春蒔きの大根の話。タネの中に春蒔きと秋蒔きがあるのは、その植物の品種が低温を感じて花の芽を形成する仕組みに決まりがあるからです。大根の場合、種蒔き後およそ2週間、夜の温度がどれだけ下がっても、翌朝日が照っておよそ23℃以上になると、昨晩の冷え込みを忘れてしまうという、ドジ(いや、おおらか)な性格の品種があります。その2 週間を過ぎると、その後の気候には関係なく、花(生殖生長)を形成せず、大根が生長(栄養生長)します。秋蒔きの品種では夜の冷え込みをよく覚えていて、大根は大きさに関係なく暖かくなれば根が小根であろうと中根であろうと花が咲きます。このような冬の寒さを感じる性質を低温感受性といい、上述の品種は低温感受性が鈍い品種と呼ばれます。そのような言葉がタネの袋の裏側に書いてあります。また、低温伸長性があるというのも同義語と思ってください。それらをまとめて、「春蒔き専用」としてあるものもあります。春蒔き大根のタネを捜す時はそのようなことに気をつけてお買い求め下さい。このような理由で去年の秋のタネは使えません。春の余りものを秋に使用することは可能ですが、反対はできません。もっとも去年の秋の残りは、今年の秋に使えばいいのです。家庭用の冷蔵庫に保存すれば、1年程度は十分に発芽します。 さて、その品種を使った邪道な栽培とは、大根の苗作りです。こんなやり方は、どこを捜してもやっているところはないので、邪道とへりくだりました。根菜を植え替えることなど、普通ではありませんから。具体的な方法は、新聞紙を丸めて10cm 程度の円錐状の筒を作ります。その中に土を入れタネをまきます。そして、室内で管理します。ただし、日中は窓辺や日の当たる車の中などに入れておきます。つまり23℃以上にするためです。このように管理した苗は、念のため簡易ハウスの中に新聞紙ポットのまま定植します。ハウスに直接蒔くのが一般的ですが、もし天候の良くない日が続くと失敗になります。でも苗なら温度管理が人為的に可能です。このような管理栽培のため、春に行わずに冬晴れの続く1、2月に行います。そして選ぶ品種は、青首大根。なぜなら新聞紙の中で10cmほど生育し、筒の上にさらに10cm程度青首が伸びますから、合計20cmの可食部分ができるのです。皆が種蒔きを始める頃に、おいしい大根が収穫できます。詳細は、後述の今月の『畑自慢』を参照のこと。 上述で、くりかえし出てきた「品種」、「生長」という言葉については、機会を改めて説明します。このような話をすると少しは“アカデミック”な講習に聞こえるでしょう。私の話はどうも“馬鹿デミック”に聞こえるらしいので、ここで弁解しておきます。 そうそう、初心者の場合、春仕事の基本は決して焦らないこと。「となり百姓」を決め込んでください。近所の名人が仕事をするのを見て、真似していればいいのです。カンニングを奨励します。ただし、名人のカンニングをすること。市民農園などのあまり名人が居そうにないところでキョロキョロしないこと。近所の畑で鍬を振るう年寄りを参考にして下さい。 [斎藤典保] |
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■野菜自慢(訪問先 澤田昌文さん/談) |
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●春蒔きダイコンの定植 古新聞を手巻きしてポットをつくって、土を入れて、種を蒔く…遊び感覚で楽しめますね(笑)。ポットを並べるスタンドも、ダンボール箱で作ったんですよ。土が乾かないよう霧吹きをし、日中23℃以上になる場所で温度管理をすると、たしかに真冬でも発芽しますね。ビニールハウス内にマルチングして、本葉がでる前にポットごと定植しました。その上に弓竹をわたしてビニールをかけ、内トンネルを作ってあります。ハウスの出入り口は閉じたまま。種蒔きから定植までに2週間、定植して今日で1週間。4月初めには食べられるのかな…(笑)。 [2月23日訪問/有野真由美] |
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■野のグルメ |
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コンセプトは「菜園で採れた季節の野菜で、簡単料理」を基本に月ごとにメニューを提案していきます。 レシピはシンプルなので、料理を作る方の工夫次第で色々なアレンジが可能です。 |
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●ナガイモ料理
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●ブロッコリーの煮びたし
[駒井延行] |
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■窯元紹介 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
準備中 |
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■読者のコーナー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
準備中 |
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■農楽“通信講座” | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
準備中 |
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■利用者(ガルテナ―)へのお知らせ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『クラインガルテンの日』 今年度最後の共同作業で、園内清掃と餅つきを行います。 日時:3月16日(日)10時〜 集合:クラブハウス 雨天の場合は3月23日(日)に変更 [笠間クラインガルテン] |
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■イベント情報 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1月25日にクラブハウスの調理室で行われた“みそづくり”に参加した林さんからのレポートです。 ●みそ作り 我が家と味噌作りとの出会いは、12年前にさかのぼります。 近所の奥さんからためしに頂いた手作り味噌の、あまりのおいしさ、色の美しさに感激して、翌年からの 味噌作りに参加させてもらったのです。 そのまた翌年、初めて開けたカメの中は、仕込んだ時とまるで違う、山吹色の香ばしい物体に変化していて、 私達にもできるんだ! と またまた感激して、それから 毎年の我が家の味になりました。 始めは、近くの市場の豆屋(穀物商)から半乾燥のパック入り糀・大豆・天塩を仕入れ、茹でた大豆をすり鉢でつぶし混ぜていましたが、 そのうち 材料にこだわりはじめ、糀専門店の米糀・麦麹・無農薬大豆を使い、作業も楽にと 圧力鍋で大豆を茹で、フードプロセッサーでつぶすようになりました。 ガルテンの面接の時、手作り食品の話題になり、「笠間では糀も手作りですよ」と聞いたのですが、それまで糀を手作りでできるとは 思ってもみませんでした。 以前、農大の講座で見学した糀ムロは、雑菌などの侵入を一切許さない衛生管理がなされており、温度管理も含め、薬品会社の実験室を思わせる設備で、とても一個人にできるものとは思えませんでした。 今回の味噌作りにあたり、斎藤さんに「糀は何処で作るのですか?クラブハウスの厨房ですか?」という質問をしたところ、 「我が家の納屋で、三昼夜がかりで作ります。 実習で学生が泊まる部屋がありますので、泊りがけで来て下さい。」の言葉に、夫婦と農大生の次女とその友人の4人で寝袋と酒を片手にいざ納屋へむかうことになりました。 車の腹を擦りながら登った山道の奥は、トトロが出て来そうな理想郷で、2匹の犬、7羽のにわとりのお迎え付き、納屋はプロパンボンベの廃品利用の薪ストーブが赤々と燃えていました。 「ここで糀ができるの?雑菌は?温度管理は?」という 心のなかに浮かんだ質問、疑問も、作業をすすめるうちに 解けてきました。 考えてみれば、日本人は何百年間も自宅で発酵食品を作ってきた歴史があり、多少雑菌があるのが当たり前、工場で作った物を食べるようになったのは終戦後です。 ガルテン流も、ガラスの温度計で測りながら ホットカーペットのスイッチを入れたり切ったり という素朴な温度管理ですが、“偉大な糀菌”のおかげで、4日後には、蒸したお米が立派な糀になりました。 三日目の晩は 4人で眠い目を擦りながらの、夜中の糀を混ぜる作業でしたが、雑菌に負けずに発酵しつづける糀菌に、自然の偉大さを ちょっぴり感じる糀づくりでした。 あとは大豆と塩を混ぜ、冷暗所に保管、そして1年後には おいしい味噌ができあがる… はずです。 ※冷暗所に不安がある人に一言、横浜南部の団地の押し入れでも美味しい味噌ができました。糀の力は偉大です。大丈夫ですよ。 [林喜代子] |
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■発行人:斎藤典保 、石井敬造■編集長:斎藤典保 |
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