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---------------Monthly Kleingarten Nougakujuku News--------------- | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CONTENTS |
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■畑の露地裏 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
畑の露地裏 J 佳境 9月に入ってから、冷夏のツケを返すかのように日差しが戻ってきました。夏と秋で気温がこれほど変化すると、季節感もずいぶんとおかしくなります。おかしくなるのは野菜も同じで、そろそろ片付けようかと思っていたナスやトマトは指導員の助言に反してみずみずしい実を成り戻らせます。またその変化は虫の世界も同じようで、8月の間も飛び続けていたモンシロチョウはぱたりと姿をひそめ、出番を待っていたかのように夜盗虫が夜の闇を徘徊しています。特に、季節を間違えて植えたブロッコリーやカリフラワーに寄って集っています。時には、普通食べることのないレタスにまで食害が見受けられます。これだけ一気に蔓延すると、無防備なネギなどが犠牲になります。夜盗虫が厄介なのは、食害のパターンが下品だからです。たとえ害虫といってもお行儀よくひとつの野菜を残さず最後まで食べるのでしたら誉めてあげたいのですが、夜盗虫ときたら、いきなりキャベツのドテッ腹から内部に穴をあけて入り込みます。なんとも見た目の悪い素行ですよね。おまけに、キャベツでもブロッコリーでも中に隠れていますから捕虫することが出来ないのです。これはネギについても同じことです。葉を破いて捕まえなければなりません。 勉強が苦手な私は、ものの本をひも解くとページがバラバラになって往生しましたが、読者の皆さんはそのようなことはないでしょうから、一度本屋さんでひも解いてください。野菜の病虫害の典型的な症例が掲載されている写真です。実際には、なかなかそのような典型的な症例は見つかるものではありません。ところが、こういう年はご注意ください。典型的な被害を受ける場合があります。私も以前、結球間近のキャベツが2日間でヤブレ笠になった例を知っています。葉脈の太いところしか残っていない状態でした。そのときは、夜畑へ行くと地面のそこかしこに夜盗虫が這いまわり、様子を伺っている自分の足にまで這い上がるありさまでした。耳を澄ませば、何やらカイコ棚の桑の葉が食べられるような音が聞こえました。もちろん夜盗虫が緑の葉を食い尽くす音です。 種蒔きに苗の定植、それから早いものは秋野菜の収穫。またそれに伴う害虫対策と9月の畑では農夫はいつも駆け足です。多くの方は、夏の暑さが過ぎて仕事がはかどるのでしょうが、私は春2月から休みなしに走ってきた8ヶ月に疲れが出ます。それでもこの佳境を過ぎれば、あれこれ考えていた次の仕事に手が付けられます。反省や夢を一歩進められる時がやって来るのです。 さて、佳境の畑仕事に一つアドバイスをします。秋冬野菜は、夏野菜に比べ多くの面積が必要です。ですから、空いている場所を有効にお使いください。土作りの観点からあまり奨励するものではありませんが、小松菜やホウレンソウなど葉物野菜の余りタネを時期はずれに蒔いてみてください。時に大収穫する場合があります。土作りの堆肥などは秋作の収穫後に投入し、緑肥は夏の畑使用面積が少ないときに計画的に栽培しましょう。 さあ、もう一頑張り。草取りも間引きもないゆったりとした田舎暮らしを楽しめる秋の夜長、あなたは、何をして楽しむのでしょうか? [斎藤典保] |
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■野菜自慢(訪問先 斉田 等さん) |
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●ブロッコリー とっても上手です。 斉田さんは今年入居された方ですが、その仕事ぶりから、かなりの経験者だと思っていました。苗まで自作され、一年間の畑仕事の流れをよく知っていらっしゃる。今回紹介するブロッコリーも50区画の中では一番早い出来です。いつも傍らに娘さんか奥様がいらしてお手伝いをしていますが、残念ながら今回はふられてしまったようです。たとえて言うなら“寡黙にコツコツと。蒔き割が似合うお父さん”って感じで すかね?こんな方が続々入居さるれると、ますますレベルが上がります。 [訪問・文/斎藤典保] |
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■野のグルメ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コンセプトは、ガルテンの畑で取れた季節の野菜を使った簡単料理です。今回は「野のおやつ」をテーマに、考えてみました。オーブンを使いますが、どれも畑から直行、簡単な上に美味しいです。是非、試してみてください。 器は『窯元探訪』の馬場さんからお借りした笠間焼を使いました。特にマロウのハーブティーの赤色がよく映えました。 |
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●野のキッシュ
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●ブルーベリーケーキ
●マロウのハーブティー
[林喜代子] |
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・・・あとは試食。さあいただきまあーす・・・ 今回も器をお借りした馬場浩二氏をお招きしご一緒に試食しました。 |
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<野のキッシュ> 長手の角皿に、四角く切り添えたピースがよく似合います。食べてみて、しっかりとしたキッシュの食感がピッタリ。 <ブルーベリーケーキ> 手作りの良さはさじ加減が出来ること。これも甘さを控えてあり、ブルーべリーの酸味がさっぱりしています。今回使用したクラインガルテンの植え込みブルーベリーはまだ若いので、来年には山ほどトッピングできるでしょうか。 白い深鉢に一瞬戸惑いましたが、菓子入れとして使うのも面白いものですね。 <マロウのハーブティー> 口に入れるだけでなく、目で見て楽しいことも料理を引き立てます。野外の場合、採ったばかりの食材が目の前で色を変えるこの演出は、すばらしい。脱線すると、私に回ってきた湯のみがなんとも落ち着きがあり、うれしかった。 ・・・以上斎藤 「野のグルメ」は野で食してこそ趣があるのです。 摘みたてのブルーベリーの甘さと酸味がマッチしたケーキ、菜園で取れたての野菜をベースにしたキッシュ、マロウのハーブティーどれをとってもこの風景に合った料理ですね。・・・富田 |
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■窯元探訪 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●馬場 浩二氏 夕暮、暗くなり始めてからお訪ねした馬場さん宅は、森の中という第一印象でした。 工房で声をかけると、お向かいの自宅棟から「はい」と気さくにお返事しながら出てきて下さったのが、馬場浩二さんでした。 工房はすっきり、整然と片付けられていて、高い天井とともに、明るい雰囲気でした。 ちょうど窯焚きを終え、窯だしを待っている時期なので、創った作品はすべて窯の中とのことでした。それでも《野のグルメ》のページのために、奥から器をあれこれたくさん出して下さって、どれもこれもすてきで選ぶのに目移りしてしまいました。 今回は、どんなお料理にも合うということで、あたたかい印象の白化粧のシリーズを貸していただきました。 特に湯のみ茶碗は、温かいお茶、冷たいビールなど飲み物だけでなく、小鉢や茶碗蒸などいろいろな用途として使えそうで、多目的大好き主婦の一人としてはうれしい窯元探訪でした。 馬場さんは笠間に移り住んで20年あまり。5月に開催される陶炎祭は全国的にも有名ですが、その企画もされているそうです。自作の家と奥さまの菜園とともに、都会的雰囲気を持った、笠間の人でした。 [林喜代子] 【作品等】 いばらぎ・インフォ・ナビのホームページをご覧下さい。 http://www.infonavi.co.jp/shopping_cart/html/baba_frontpage.html |
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■読者のコーナー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
『クラインガルテン農楽塾通信』をごらんになった皆様のコーナーです。ご意見、ご感想、他の読者の方にお知らせしたいメッセージなどをお寄せください。内容によっては今後、紙面に掲載させていただく場合もありますので、あらかじめご了承をお願いします(匿名、イニシアル、ハンドルネームでの掲載を希望される方は、その旨、お書きください)。 |
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■農楽塾“メール農学校” | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■イベント(藍染め講習会) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
●藍染め講習会 9月6日(土)染色と手織り講師の小野美枝子さん(陶芸家小野洋氏夫人)をクラブハウスにお招きし藍染め講習会を開催しました。 栽培講師の斎藤氏の畑で栽培した藍をミキサーにかけ汁を絞りだしその液に絹布を浸し淡い藍色の染物が出来上がりました。 藍染めがこんなに簡単に出来るとは思っていませんでしたので藍色に染め上がった絹布に感動しました。 [富田正義] |
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■利用者(ガルテナ―)へのお知らせ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◇10月12日(日)『かさま散策』…佐白山周辺のハイキン
※雨天時 13日(月)に延期 ◇10月26日(日)『チャリティー野菜自慢』 その他 10月25日、26日 『収穫祭』 ・・・農産物直売所特価販売
[笠間クラインガルテン] |
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■Monthlyインタビュー 〜〜そして私は憧れのガルテナーに〜〜第4回 |
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愛情を注いだ野菜たちが立派に育つと、 それだけで心を動かされる――。 今月ご登場の乙部さんは、 農園生活の素晴らしさをそう語ります。 女性一人で、楽しく、あせらず、じっくりと畑を耕す、 乙部流のガルテンライフを聞きましょう。 |
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●ダイコンの種を播いて1週間後。 芽が出ているのを確かめると 「よく育ったな」と心から感動しますね。 ガルテナー/乙部大和さん Profile おとべやまと(56歳)。東京生まれ。自宅は神奈川県横浜市旭区二俣川。就職した大手電機メーカーでは山岳部で活動。スキー部所属のご主人と知り合われてご結婚。お2人のお子さんを育て上げた。ご主人が現役第一線を退かれたことを契機にガルテナーに。 ◇安全なものを食べたい そんな理想を実現できる ――乙部さんはご出身はどちらでしょう? 生まれは東京ですが、茨城にも縁がありましてね。母の実家がある常陸太田に、小学校に上がるまで住んでいました。その後は東京へ戻り、6年生の時に横浜市の二俣川へ移りました。 ――東京・横浜での暮らしが長かったとなると、自然と接する機会はあまりなかったでしょうか。 そんなことはありませんよ。昔はたくさん自然が残っていましたから。特に二俣川は、私が子供の頃は田舎でね。近くの丘陵地ではワラビやゼンマイが獲れたし、野ウサギもいたそうです。私もアケビやクリ、木イチゴなんかを獲りに行きましたよ。それから、夏の暑い時には外にゴザを敷いて昼寝をしたり、山の中で竹で骨組みをつくり葉っぱで屋根を葺いて家をつくったりね。 ――そんな生活を体験したこともあって、自然への興味を深めていったのでしょうか。 そうでしょうね。それと、就職すると会社の山岳部に入って山登りを始めたんです。ワンダーフォーゲルじゃなくて、かなり本格的に登山をする山岳部。だから、5月の連休と8月の夏休みは1週間、山に入りっ放しでね。毎日テントを張って縦走するわけです。北アルプスの槍ヶ岳、穂高岳、南アルプスの駒ケ岳、仙丈ケ岳、いろんな山に登りましたよ。どこも本当に素晴らしかったですね。 ――山登りの体験も自然を愛することにつながったと。ガルテナーになられたのも、そうして育まれた自然への関心が高まった結果、ということでしょうか。 自然に接すると本当に気持ちがいいですからね。だから、夫が定年になったら、自然の中で暮らせたらいいなと思って。ただ、別荘でのんびりするだけ、というのはちょっと違うなと思っていました。できれば自給自足で暮らしたいから、野菜がつくりたい、畑が欲しい。そう思っていた時に、NHKの番組で造成中のクラインガルテンが紹介されたので、これだと思ってね。すぐに問い合わせをしたわけです。あと、子育ての時期に、私は無添加の食品にこだわっていたんです。安全なものを食べたい、食べさせたいと思っていました。だから、野菜にも当然こだわってね。無農薬野菜に関する本を読んで勉強して、プランターで野菜をつくったり。市民農園を借りた時も、無農薬でつくっていました。そんなことからも、有機無農薬を看板に掲げているクラインガルテンは、私にとって理想的なところだと思ったわけです。 ◇笠間から1時間かけて 歩いたこともある! ――ガルテナーになって3年目。農園の暮らしはいかがですか? 素晴らしいですね。野菜を育てるのが本当に楽しい。畑で色んな作業をして1週間後にまた来るでしょ? すると、荷物を置くのももどかしく、すぐに畑に出て見て回るんです。ダイコンの種を播いたけど芽が出たかな、スイカの実はどのくらい大きくなったかな、キャベツの葉は虫に食われていないかな、と。期待したり心配したりしながら確かめるわけです。で、立派に育っていたことがわかると、感動するんですよ。 ――ガルテナー同士の交流についてはいかがですか? もう、とっても楽しいですね。女はおしゃべりが大好きですから、こっちでおしゃべり、あっちでおしゃべり。ガルテンの奥さん同士で話すわけです。時には、自分たちでつくったハーブティーとかシソの葉茶とかを、一緒に飲んだりして。年齢が近いし、みんな農園生活に憧れてここに来ていて志が同じだから、話が合うんじゃないかな。そんな仲間同士の交流も大きな楽しみになっていますね。 ――乙部さんは確か、電車で通われていたんですよね。大変だと思うんですが。 今年になってからですが、妹に「クルマがいらなくなったので乗って欲しい」と言われて、クルマをもらいました。それで今はクルマで来ていますが、それまでの2年は電車で通っていました。駅からはタクシーに乗りましたが、1600円くらいですからそんなに高くないし。帰りは福祉バスに乗りました。駅からクラインガルテンまで歩いたことも何度もありますよ。稲田からだと40分、笠間からは1時間くらいで着きますね。 ――そんなに長時間歩いて! さぞやお疲れに……。 全然そんなことないですよ。私は歩くのが大好きだから。景色を見ながら歩くと楽しいですよ。登山で慣れてるしね。だって、都会に住んでる人は、運動不足だからと、わざわざ1時間くらいウォーキングしたりするわけでしょう? それを考えたら、自分が行きたい場所に歩いて行くというのは、むしろ自然なことだと思うんですけどね。2年目は稲田駅の駐輪場が使えるようになったので、自転車で駅から来ていました。これも気持ちよかったですよ。だから、今はたまたまクルマがあるので使っていますけど、なければ別になくてもいいんです。 ――普通、クラインガルテンに通うにはクルマは必須の道具と思ってしまいますが、実はそうでもないんですね。 ◇この畑では足りなくなって 市民農園も借りることに ――ところで、乙部さんはほとんど一人で来てらっしゃるようですが、ご主人は畑にはあまり興味がないのか……。 そんなことはないんですけど、ウチはそれぞれが違う趣味を持っていましてね。私は畑ですけど、主人はボーリングにのめり込んでいます。本格的に練習していて、大会などにも出ているみたいですよ。で、そんなお互いの趣味を大切にしようと。それと、私は畑のつくり方などを「こうした方がいい」とあれこれ言われるのが、あまり好きじゃないんですよ(笑)。だから一人でやる方が気楽でいいかなとも思いましてね。 ――ご主人は、淋しがったり文句を言ったりはなさらないんですか? それはないですね。なぜか、主人は私のすることにはすべて理解を示してくれるんです。もっとも私も無理を言っているつもりはないんですよ。子育てが完全に終わり、時間の余裕もできてから、好きなことをしたいと言っているだけなのでね。 ――それにしても、やさしい柔軟なお考えのご主人ですね。 母には「理解のある人なんだから、あなたも大切にしてあげなさいよ」と言われますね(笑)。 ――女性一人ではこの畑は広すぎませんか? そんなことはないですよ。私は来ると大体、金・土・日と3泊しますので、じっくりやれば充分に維持できますよ。それに作業自体が楽しいから。以前、3坪の市民農園を借りていたことがありますが、イヤイヤやる作業なら3坪だって広すぎるでしょうね。プランターでも嫌かもしれない。でも、好きなら、そして時間がどうにかやりくりできるなら、楽しめるんですよ。実はね、つい昨日のことなんですが、この畑では足りなくなって、すぐ前の(クラインガルテンの)市民農園も1区画借りたんですよ。 ――畑を借り足していたんですか! お見それいたしました。クラインガルテンの楽しみ方が広がると共に、畑の面積自体も大きくなっていたんですね。今日はどうもありがとうございました。 [インタビュー・構成/浜崎智博] |
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■発行人:斎藤典保 、石井敬造■編集長:斎藤典保 |
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